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特集『夏だ!スキルだ!3日で絶対習得シリーズ2020』(全30回)の「決算書」(全3回)、最後の3日目はキャッシュフロー計算書(CF)だ。CFは損益計算書(PL)の大きな欠点を補うことができる優れもの。理解していないと黒字倒産という痛い目に遭うかもしれない。決算書川柳で楽々覚えよう。(ダイヤモンド編集部副編集長 清水量介)

PLの 欠点補う キャッシュフロー計算書

 財務3表を「5・7・5」で覚える3日で絶対シリーズ。最後の3日目は「キャッシュフロー計算書(CF)」だ。CSと表記されることもある。

 CFには三つの種類があるのだが、覚えるのはものすごく簡単。見たまんまなのだ。だから、まずは、CFの三つの種類を説明する前に、「そもそもなぜCFが必要なのか」を解説したい。それを理解すると、CFはすんなり頭に入ってくる。

 実を言うと、損益計算書(PL)には大きな欠点があって、CFはその欠点を補うためにある。そのPLの欠点をざっくり言えば、「実際におカネをもらっていないツケ払いでも、売り上げや利益を計上できてしまう」こと。言い換えれば、「実際のおカネの動きを表していない」という欠点なのだ。

 それを突き詰めて言えば、PLで表示される「利益」とは、その企業が持っている現金ではないということになる。

決算書川柳
「PLは 現金の動き 分からない」

 これは身近なケースで例えれば簡単に理解できる。例えば、クレジットカードを利用して買い物をした場合、その時点では店に現金が入っていないが、売り上げとして計上される。そこには実際に店におカネが入るまでの時間のズレが生じているわけだ。

 そして、決算書では後で支払うツケ払いを「売上債権」として計上する。後で回収できる権利を持っていますよ、ということだ。それでも、その金額は売上高として計上される。

 その結果、PLばかり気にしていると恐ろしい事態が起こり得る。