3日で絶対#ロジカルチェック術その1
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部下のプレゼンや報告に対して、的確にフィードバックできる上司になるには――。論理的思考法をうまく使うべし!仕事で起こりがちな結論の飛躍を防ぐ思考法とは?特集『夏だ!スキルだ!3日で絶対!習得シリーズ 2020』(全30回)の「ロジカルチェック術」(全3回)1日目は、演繹法と帰納法の違いから、ピラミッドストラクチャーの作り方までを解説していく。(ダイヤモンド編集部 塙 花梨)

【NG例】
結論が飛躍してしまう「トンデモ理論」

登場人物:
ロジ部長(40歳)
部長に昇進したばかり。部下を育てようと必死だがなかなか思うようにいかない。
カル田(25歳)
入社2年目の若手社員。仕事へのモチベーションは高いがいつも空回りしてしまう。

ロジ部長「先週、チームごとにわが社の課題を洗い出すように言ったが、カル田のチームで会議をした結論はどうなった?」

カル田「はい!新製品を3倍投入しようという結論に至りました!」

ロジ部長「なるほど。なぜそう考えたの?」

カル田「ええっと、ライバル社の売り上げが3倍になっていますが、あの会社はこの5年で3倍の新製品を投入しているのです」

ロジ部長「う~ん……」

 上述したロジ部長とカル田の会話は、お世辞にもロジカルとはいえない。なぜこのような事態が起こってしまっているかというと、カル田が結論として出した「売上高が3倍」と「新製品を3倍投入」という、因果関係がはっきりしない二つの話を無理やり結び付けてしまっているせいだ。

 企業が成長する要因は、新製品投入だけではない。事業の内容やマーケティング、営業力など、あらゆる事柄が複雑に関連しているからだ。十分考えて結論付けないと、たまたま目に付いたことを因果関係と捉えてしまう可能性があるので要注意だ。

 この会話を論理的にするには、「売上高が3倍になった」という頭の部分と、「新製品を3倍投入した」というお尻の部分の間となる“つなぎ”を端折り過ぎていないかチェックしなければならない。さらにそのつなぎが論理的に破綻していないかどうかも見直す必要がある。

 しかし、決して難しいことではない。三つのポイントをつかむことで、あなたも今よりロジカルに考えられるようになる。