3日で絶対#ロジカルチェック術その2
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自宅で仕事をする機会が増え、会議やプレゼンテーションもやりにくくなった人も多いだろう。特集『夏だ!スキルだ!3日で絶対習得シリーズ2020』(全30回)の「ロジカルチェック術」(全3回)2日目は、そんなときに有効な資料作成術を公開。ワンスライド・ワンメッセージの法則や、水掛け論を防ぐための定量データの使い方など、紹介していく。(ダイヤモンド編集部 塙 花梨)

NG集
「事実」と「意見」は違う

登場人物:

ロジ部長(40歳)
部長に昇進したばかり。部下を育てようと必死だがなかなか思うようにいかない。

カル田(25歳)
入社2年目の若手社員。仕事へのモチベーションは高いがいつも空回りしてしまう。

ロジ部長「競合であるB社の新製品、どんなものを出してくるか、見当がついた?」

カル田「はい!かなり安価なモデルを出してくると思います!」

ロジ部長「思いますって……それはカル田の意見なの?それとも事実なの?」

カル田 「今は価格競争が激しいので、思い切った値付けをするに違いありません」

ロジ部長「調べてほしいってことだったんだけどなあ」

 この会話がロジカルでないのは、カル田が事実と意見を混同してしまっているからだ。ロジ部長は「B社の新製品がどんなものか?」という事実を知りたいのに、「安価だと思う」というカル田自身の意見を述べている。

 事実と事実をぶつけるのが論理的な議論であり、感情に左右された議論では永遠にかみ合わなくなってしまう。そのため、事実と意見は、意識的に区別して伝える必要がある。

 ファクトとなる客観的データも一緒に伝えるとかなりの説得材料になるはずだ。その際、ポイントとなるのは三つ。

 一つは可能な限り、定量データを使うこと。定量データを使えば不毛な議論を避けることができる。二つ目は、1次情報に当たること。誰が流したか分からないうわさ話では意味がない。そして三つ目は、中立的な視点や、第三者の評価を入れることだ。

 これらを踏まえると、ロジ部長とカル田の会話は、次のようになるだろう。