「起業家」が「事業家」になるためには、自らを進化させる必要がある
今回、ダイヤモンド社から『起業大全』を出版したのは、PMFを達成した起業家が、その先大きく事業をスケール(成長)させるために必要になる知見をまとめたかったからだ。
経営に必要なノウハウを学ぶための従来型の知識体系に「MBA」や「中小企業診断士」がある。
しかし、これらはスタートアップ型事業や2020年代の文脈において最適化されているとは言えない。つまり、内容が古いのだ。ハッキリ言ってそこで得た知識が、そのまま実務で役立つとは考えにくい(私自身、現在、関西学院大学大学院MBA課程の客員教授をやっているが、他の教員の方々と話していても、皆さん同じ実感を持っている)。
ならば、最新のアップデートした内容のテキストを自分で作ってしまおうと思い立ち、4年前から少しずつ書き進めた。数千というスタートアップや企業内の新規事業への実践的事業のアドバイスや上場企業の経営陣何百人もとの交流や対話を通して、1000冊以上の書籍を読破して、1万枚以上のスライドを作った。
その1万枚のスライドのエッセンスの部分を『起業大全』に集約した。