今、日本では空前のサウナブームが起きています。
 芸能人や著名な経営者にも「サウナ好き」を公言する方が増え、また身近なビジネスパーソンで、精力的に仕事をこなすトップエリートと呼ばれる男女がこぞってサウナに通っています。なぜ、仕事ができる人は、サウナにハマるのでしょうか?
 サウナを初めて科学的エビデンスに基づいて解説した話題の書「医者が教えるサウナの教科書」(加藤容崇著)より、最新研究に基づいたサウナの脳と体に与える効果と、ビジネスのパフォーマンスを最大化する入り方を、抜粋して紹介していきます。今回は、暑い夏にサウナに入って得られる医学的効能を加藤先生にお聞きしました。サウナを利用する際には、きちんとコロナ対策を行なっている施設で、皆さん自身も万全の対策を行って楽しんでください(「医者が教えるWithコロナ時代の「サウナの入り方」10ヵ条とは」も参考に!)。また、日本サウナ学会のHPでは、コロナ対策をきちんと行っているサウナ施設のリストを公開していますので参考にしてください。

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  長梅雨から猛暑へ。自粛により自律神経が弱った体には少々厳しいのではないでしょうか?家に居たら、エアコン代がいくらかかるか分からない。とはいえ、熱中症は怖い……。

 そこでサウナなんてどうでしょう? というと、驚かれるかもしれません。サウナのオンシーズンは冬というイメージがあると思いますが、サウナは夏にも有効です。前の記事では夏のサウナの入り方(「逆サウナ」)について紹介しました。

 今回は、夏サウナの効能について解説したいと思います。

サウナによって熱中症になりづらい身体になる?

 イギリスの研究グループによると、熱順化(熱さに身体をならすこと)にサウナを組み合わせることで、運動時の発汗が上昇し、塩化ナトリウムの喪失量も低下することで熱耐性が上昇するという報告があります。(J Sci Med Sport. 2018 Feb;21(2):190-195.)。この論文はランダム化比較試験と呼ばれるエビデンスの高い論文であり信憑性が高いものです。

 また、サウナによって自律神経機能が高まることに加えて、放熱の主体となる毛細血管密度が上がることが報告されています。(Am J Physiol Heart Circ Physiol. 2019 Jul 1;317(1):H114-H123.)

 これらの研究の意味するところは、簡単に言えば、サウナによって熱中症になりづらい体に変えることができるということ! ただでさえ運動しづらいこの猛暑の時期ですから、上手にサウナを使って体調をととのえるのは非常に有効です。もちろん、サウナに入ったからといって熱中症にならないわけではありません。暑い場所に長時間居ることを避け、水分や電解質を十分とって、熱中症予防はきちんと行ってください。

 また、サウナでのコロナウイルス感染は大丈夫なの?という方のために、日本サウナ学会では対策済みの施設リストをYouTube動画付きで日本サウナ学会のHPにて紹介しています。ぜひご参考にして下さい。さらにサウナを利用する際には、皆さん自身も万全のコロナ対策を行って、安全に夏サウナを楽しみましょう(こちらも参考に!)