対面で行う1on1では頻度が重要であると、前回に書きました。半年に1回話すより、月に1回。月に1回より、週に1回と、頻度が高い方が信頼感は醸成しやすい。誰かと話すことで元気になることは多いですし、話すことによって孤独を感じなくなることにもなります。残念ながら対面でのコミュニケーションは頻度が減っていますが、リモートによってでも対話の効果は変わりません。

 1on1ミーティングを取り入れて間もない、ある企業の若手社員は、こう言います。「リモートによって、会社にいる時より気軽に1on1ができるようになりました。コロナによる在宅化でキャリアが停滞してしまうのではという不安がありましたが、上司と話して、焦る必要はないと気づかせてもらいました」

 安心して、安全に仕事ができる環境を整備するのは、企業の仕事です。在宅勤務、リモートへのシフトが避けられない状況である今こそ、コミュニケーションによる心理的安全性を確保するための1on1ミーティングを、ぜひ有効活用していただきたいと思います。