誰でも必ず「仕事の効率化」を体感することができる!

――話を聞いていると、今すぐにでもショートカットキーをマスターして、脱マウスに近づきたいと思ってしまうのですが、森さんはもともと「ショートカットキーが好き」というか、キーボードを科学することに興味を持っていたんですか?

 それもよく聞かれる話で「森さんって、もともとショートカットキーマニアだったんでしょ」と言われるんですが、全然そんなことはないんです。本当に、出発点は「生産性を高める」「業務改善をする」というところで、その際に「一番使っているものを最適化しよう」という発想から始めたんです。

 だから、もともとショートカットキーが大好きで、マニアみたいに使っている人はそのまま使い続けてくれればいいでしょうし、私のように、ショートカットキーや脱マウスに興味を持っていない人でも、業務改善や個人としての生産性アップのために、ぜひ一度試してみて欲しいです。どんな人でも、例外なく効率アップを体感できると思います。

オフィスワーカー全員が「脱マウス」すれば、日本の生産性は急上昇する

――森さんはセミナーをやったり、本を出して「広めたい」と思うのは、そもそもどうしてなんでしょうか?

 これは私の座右の銘でもあるんですが、私はよく「自分がいた世界と、いなかった世界に差分はあるのか?」と自問します。私が研究して身につけたノウハウを半径3メートルの人でもいいから伝えて、その人の可処分時間が増えたとしたら、それは「私がいたことによる差分」になるんじゃないか。そんなふうに思い始めたんです。

 だから、もしこの本を読んで、一人でも多くの人が、1分でも1秒でも仕事の効率化に役立て、可処分時間を増やせるとしたら、それは私にとってすごく嬉しいことなんです。忙しいホワイトカラーの人たちの可処分時間が増えれば、それだけ家族との時間を大切にできたり、自分の好きなことに充てる時間が増えると思うんです。だからこそ、私が体験してきた「可処分時間を増やすためのノウハウ」を一人でも多くの人に伝えていきたいんです。

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