「自分の考えや打ち合わせ内容をその場で図解する。このテクニックがあれば、会議、ブレスト、プレゼンが劇的に変わる。考える力と伝える力が見違えるようにアップする」
こう語るのは、アートディレクター日高由美子氏。「フレームワーク」や「キレイな絵」を一切排除し、瞬間的なアウトプット力の向上を徹底的に追求するワークショップ、「地獄のお絵描き道場」を10年以上続けています。複雑なことをシンプルに、難しい内容をわかりやすく。絵心ゼロの人であっても、「その場で」「なんでも」図解する力が身につくと評判になり、募集をかけてもすぐキャンセル待ちに。
本連載は、日高氏の処女作『なんでも図解』のエッセンスを抜粋し、「絵心ゼロの人であっても、伝わる図を瞬時に書くためのテクニック」を伝えるものです。

問題です。次の文章を「図」にしてください
今日は「文章を図にする」トレーニングを積みましょう。次の文章を図解してください。
まずキーワードを抜き出します。次の画像を見てください。

キーワードが書けたら、次は囲んで矢印を加えましょう。次の画像を見てください。

強調したい部分にアンダーラインを引き、人アイコンでわかりやすくしましょう。そして、「2600万人」の囲みを二重にして強調します。これで完成です。次の画像を見てください。

やってしまいがちな失敗例
次の画像を見てください。

これは「全部大事な気がして」要素をすべて囲んでしまった例です。これでは、大事なことがわからなくなってしまいます。
囲みすぎはNGです。
「最優先事項は囲む」、「囲むとしても並列ではないものは違う形にする」を心がけましょう。すべてを同じように囲んで表すことは、何も囲んでないことと等しいのです。
また、ポイントをつけたければ下線で強調するのも効果的です。
なんでもかんでも囲まずに、「囲まない」という選択肢も頭に入れておきましょう。