社会を変えたいという熱い思いを胸に、強い意志と行動力で挑戦し続ける若者たちは、どのように育ってきたのか。今回は小中高生の「自らの人生を切り開く力」を育む教育プログラムを開発・運営するTimeLeapの仁禮彩香さん。起業したのは中2のとき。自立と自由を尊重する精神は幼稚園時代に培われたものでした。(聞き手/ダイヤモンド編集部論説委員 深澤 献)

出身幼稚園の園長に
小学校創設を直談判

――中学生時代に起業したというユニークな経歴ですが、ご両親はどんな方ですか。

仁禮彩香TimeLeap代表
ミッキーマウスか、『星の王子さま』のキツネか、悩んだ末に後者の言葉を書いた Photo by Masato Kato 拡大画像表示

 父はサラリーマンで、母は専業主婦です。ただ、恵まれて育ったという自覚はあります。

 母は以前、幼稚園の先生をしていたのですが、勤めていた幼稚園で、子供自身の考えよりも親からの評価を優先させるという現実を見てきたため、自分の子は本人の感覚や感性を育めるところへ預けたい、もし見つからなければ自分で育てるしかないので、自分にその余裕ができるまでは子供を産まないとまで決めていたそうです。

――子育てに関して、相当な覚悟を持っていたんですね。

 母は私を自分の分身とは考えず、私を“産んだ人”というより、“預かっている担当者”という感じで、対等にコミュニケーションを取ってくれました。例えば、私が何を聞いてもすぐに答えてはくれず、「どうして?」「どうしたら解決できると思う?」などと、思考し続ける力を育ててくれました。