食事券は、一度に最大2セット=2万5000円(購入価格2万円)分を購入でき、さらに何度でも購入が可能だ。そして、手持ちの食事券(プレミアム分も含め)を、一度にすべて使用することもできる。

 一方、オンライン予約は、参加店であっても予約しないで訪問して飲食すれば、ポイントは付与されない。「予約し、訪問し、飲食し、支払いを済ませて」初めて獲得できる。

 食事券の1セット分(購入価格1万円)のプレミアムである2500円と同額をポイントで獲得するためには、1回のポイントは1人1000円か500円なので、最低3回飲食店を利用しなければならない。

 しかも、獲得したポイントを消化するためには、3回目で獲得したポイントを使うために、もう1回予約し、利用しなければならない。わずか2500ポイント(2500円分)を獲得、消化するために、計4回も飲食店を利用しなければならないのだ。

 さらに、消費者にとって一番やっかいなことは「ほぼ月に1度しかポイントを使用できない(付与されない)」ことだ。

 農水省のキャンペーン事業の説明資料には「来店確認でポイント付与」とあるが、実際に付与されるのは、翌月の10日前後(サイトによって異なるので確認)になる。

 例えば10月10日過ぎにオンライン予約をした場合、ポイントを獲得できるのは約1カ月後の11月10日前後となってしまうわけだ。

 しかもこのオンライン予約の政府予算は、すぐに使い切ってしまう可能性が高い。

 オンライン予約の給付金は767億円なので、毎回1人1000ポイント(1000円)付与されるとすると、合計で7670万回分だ。日本の人口は約1億2593万人(2020年8月1日現在)なので、1人平均で約0.6回にすぎないのである。

 問題はどのくらいの消費者がオンライン予約を利用するかである。