走りの性能を大幅リファイン
完成度は格段にアップ

 自然吸気(49ps/58Nm)とターボ(64ps/98Nm)が選べる660cc・3気筒エンジンは、新開発のNAがとくに印象的だ。全車に採用したマイルドハイブリッドシステムと新設計CVTが相まって、流れに乗って走る限り、まずエンジンの回転が上がって後から速度が追いかけるシーンはほとんどない。静粛性も高い。ターボは以前よりもなだらかに力を盛り上げるようになり、全域パワフルな印象が増した。

 走りで旧型と最も異なるのは乗り心地だ。スズキ初の構造用接着剤などを用いたボディは、剛性が大幅に向上。その効果で、骨っぽさを残していた旧型から一変し、サスペンションがしっとり動いて、ショックを吸収するようになった。その分、コーナーでは背の高さが気になるシーンもあるが、グリップ力は安定しているので不安はない。高速走行も余裕たっぷり。長旅を楽にこなす基本性能に感心する。

 旧型ハスラーはワゴンRのプラットフォームにファッショナブルなボディを組み合わせて誕生。走りについては、飛び抜けた存在ではなかった。現行型は人気に応えて走りの性能を大幅リファイン。完成度は格段にアップしている。新型は、どこかに出かけたくなる行動派の最右翼だ。

(CAR and DRIVER編集部 報告/森口将之 写真/小久保昭彦)

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