コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと表れていることが分かる。前年同期と比べた月次業績データの推移から、6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、9月度の陸運・物流編だ。
ヤマト運輸が圧勝!佐川は堅調
日本通運とサカイは微減
陸運・物流業界の主要4社が発表した9月度の月次業績データ(宅急便取り扱い実績、売上高、国内売上高、デリバリー事業取扱個数)は、以下の結果となった。
9月度のサカイ引越センターの売上高は2.4%減(対前年同月比、以下同)、日本通運の国内売上高は2.5%減だった。
一方、佐川急便(SGホールディングス〈HD〉)のデリバリー事業取扱個数は0.8%増と堅調に推移した。
4社の中で最も好調なのはヤマト運輸(ヤマトHD)である。宅急便取り扱い実績は、7.2%増と大幅に増加し他社を圧倒する好調ぶりだ。