コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと表れていることが分かる。前年同期と比べた月次業績データの推移から、6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、9月度のファミレス編だ。
サイゼリヤ、デニーズ、すかいらーく絶不調
新業態で回復なるか?
ファミレスの主要5社が発表した9月度の月次業績データ(既存店売上高)は以下の結果となった。
9月度のロイヤルホスト(ロイヤルホールディングス〈HD〉)の既存店売上高は16.5%減(対前年同月比、以下同)、ジョイフルは18.8%減、すかいらーくグループ(すかいらーく)は21.7%減だった。
5社のうち最も厳しい状況になったのはサイゼリヤとデニーズ(セブン&アイHD)で、共に22.7%減まで落ち込んだ。