私は深谷市を訪れるたびに、買って帰りたい「お土産」がないと感じていました。これは渋沢栄一とは関係ありませんが、深谷市はネギの名産地です。私はネギを使ったお土産のアイデアを市民の皆さんから募り、深谷市でバスケの試合をするときに試合会場のそばでマルシェ(市場)を開けばいいと思っています。例えば、小学校で深谷ネギを使った料理やお土産コンテストを催して、その発表の場をマルシェにし、試合を見に来た人にネギを販売するのもいいと思います。汁物、練り物、焼き物など、いろいろな料理が生まれそうです。

 あるいは、子どもたちのITスキルを高めるために、マルシェやお土産をアピールするバナーを作るコンテストを小学校や中学校で開催して、優秀な作品をブロンコスのウェブサイトで紹介するのも面白いと思います。

 渋沢栄一、合本主義、深谷ネギ。それら地域の「資産」をバスケとうまく掛け合わせることで、地域の活性化を図り、子どもたちの成長を後押しする。そんなアイデアや機会を私たちから提案することによって、地域が幸せになり、それが深谷市に地盤を築きたいと考えているブロンコスのメリットとなる。そんなサイクルがつくれれば理想的だと思います。

池田 純
早大卒業後、住友商事、博報堂勤務などを経て2007年に株式会社ディー・エヌ・エーに参画。2011年横浜DeNAベイスターズの初代社長に就任。2016年まで5年間社長をつとめ、コミュニティボール化構想、横浜スタジアムのTOBの成立をはじめさまざまな改革を主導し、球団は5年間で単体での売り上げが52億円から110億円へ倍増し黒字化を実現した。退任後はスポーツ庁参与、明治大学学長特任補佐、日本ラグビーフットボール協会特任理事などを務め、2019年3月にさいたま市と連携してスポーツ政策を推進する一般社団法人さいたまスポーツコミッションの会長に就任した。また、現在有限会社プラスJ(https://plus-j.jp/)。では、世界各国130以上のスタジアム・アリーナを視察してきた経験をもとに「スタジアム・アリーナミシュラン」として、独自の視点で評価・解説を行っている 著書に『常識の超え方』『最強のスポーツビジネス』(編著)など。