中小企業の2020年度の経常利益
(計画、前年度比)
新型コロナウイルス感染症の流行により、企業の収益環境は大幅に悪化している。日銀短観の9月調査によると、2020年度の経常利益は前年度比▲28.5%減少する見込みである。利益水準は、半年前の収益計画と比べ3割近く下方修正されており、新型コロナの影響の大きさが見て取れる。
とりわけ業績悪化が目立つのが中小企業である。20年度の経常利益は同▲45.9%と、リーマンショック時の落ち込み(08年度、同▲33.8%)を上回る見込みである。大企業の経常利益の減少(同▲20.8%)が、リーマンショック時の半分程度にとどまるのとは対照的である。