米国の選挙の最終的な結果は出ていないが、大麻関連株にはあまり望ましい内容になりそうにない。5日朝の時点で、民主党の大統領候補ジョー・バイデン氏は、大統領選を制するのに必要な選挙人270人を獲得するまであと少しに迫った。民主党副大統領候補カマラ・ハリス氏は大麻合法化を支持しているため、このことは大麻産業には朗報のはずだ。また、ニュージャージー、アリゾナ、モンタナ、サウスダコタ各州の有権者は住民投票で嗜好(しこう)用大麻の合法化に賛成した。ミシシッピ州では医療用の大麻使用が認められた。だが、ジョージア州の一部の選挙結果によっては、共和党が引き続き上院で過半数を維持する可能性がある。つまり、投票日までの数週間に大麻株を上昇させていた「ブルーウェーブ(民主党の大勝)」の期待が打ち砕かれる恐れがある。連邦レベルで大麻が合法化されるには必ず上院の可決が必要だが、上院の支持を得られる見込みは少ない。さらに、数少ない共和党の連邦法改正推進派の1人であるコロラド州選出のコリー・ガードナー上院議員が議席を失ったことも、もう一つの打撃だ。