アクティビスト(物言う株主)の米エリオット・マネジメントは、米ソフトウエア会社F5ネットワークスの株式を一部取得し、数週間前からF5の経営陣と株価押し上げ策について話をしている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者によると、エリオットの正確な持ち株比率は不明だが、規制で開示が義務付けられている5%を下回る。エリオットはF5の主要株主の1社だという。F5は1990年代半ばに設立され、アプリケーションサービスを提供。ネットフリックスなどのアプリが確実に安全かつスムーズに作動するようにしている。F5株は年初来で3.4%上昇しており、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期の下げを全て取り戻した。好調な四半期決算でソフト事業の伸びが加速したためだ。だが、成長鈍化とマージン低下でナスダック総合指数の33%上昇に大きく後れを取っている。