今年の新入社員は、入社と同時にリモートワークとなる人も多かった様子。人間関係を作れぬままのリモートワークはストレスが多く、なかには退職に追い込まれるケースも。AERA 2020年11月9日号の記事を紹介する。
* * *
今年春、新卒で人材関連のベンチャー企業に入社した女性(23)を異変が襲ったのは7月初旬のことだった。
目が覚めても、ベッドから起き上がることができない。体が鉛のように硬く、動かない。入社してから、ずっと在宅勤務。日々つらい、苦しいと思い続け、心身が突然限界を迎えた。
同居していた恋人に助けを求め、心療内科へ駆け込んだ。付いた診断は適応障害。医師には「今の環境から離れないと治らない。すぐに会社をやめたほうがいい」と言われたという。女性は7月末で退職した。
「右も左もわからない中でのリモートワークはすごくつらかったです。発言できるタイミングがわからないし、文字で頂く指摘もきつかった……」