コロナうつ
コロナうつになりやすい人の傾向とは? Photo:PIXTA

新型コロナウイルス感染拡大の長期化は、私たちの大きなストレスになっています。「自分は大丈夫」と思っていても、誰もがメンタル不調に陥る可能性が高まっているのです。そこで、福島県立医科大学の特任准教授であり、プリンシプル職場の心理学研究所の八木亜紀子所長が、2つのチェックリストからメンタル不調のリスクがある人の傾向とその対処法について解説します。

ストレス要因が重なれば
誰もが精神のバランスを崩す時代

 突然ですが、あなたは精神疾患に関する本、中でも教科書のようなものを読んだことがありますか?読み進めていくうちにどんどん、「これも当てはまる」と思うことが増えてきて、読み終えるころにはすっかり、「私は○○障害だ」と納得した、という経験をされた方も多いのではないでしょうか。

 精神疾患で思い当たる節が誰にでも一つや二つあるのは、その多くがグラデーションの病であることが原因です。「傾向」や「特徴」はその人の個性ですが、行き過ぎるといろいろと支障をきたし、「障害」になる、というのが精神疾患の基本的な考え方です。

 グラデーションの度合いは、その人の体調や環境によっても変化します。悲観的とか心配性といったもともとの性格は、負荷がかかっていない時には生活上、特に問題ないかもしれません。ところが、十分に休めなかったり、人間関係が変化したりといったストレス要因が重なってくると、普段は自分なりに取れていたバランスが崩れ、うつっぽくなったり、不安傾向が強くなったりして、日々の生活がままならなくなります。

 2020年、世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るい、このニュースから目を背けることは、今やほぼ不可能です。感染者の数は日々刻々と伝えられ、人ごとだと思っていた人にも徐々に感染の波は近づいています。これだけ感染のニュースにさらされていることは、私たちにとって大変なストレス要因です(職業性ストレスモデルの〈1〉『仕事外の要因』に該当)。