日本での認知度は低いカバディだが、インドでは2014年にプロリーグが発足し、世界から続々とインドに渡る選手が出てきている。ただ、日本でもカバディを題材にした漫画『灼熱カバディ』(小学館)のアニメ化が決定するなど、カバディブームの夜明けは目前だ。国内外で注目され始めたカバディの現状、展望を日本カバディ協会の事務局長である河合陽児氏に聞いた。(清談社 沼澤典史)
ラグビーのような
迫力あるプレーも見どころ
マイナースポーツとされてきたカバディが、ひそかなブームになりつつある。カバディはインド発祥のスポーツで、パキスタン、バングラデシュなど南アジアで盛んだ。
競技はドッジボールのようなコートを使用し、7人ずつの攻撃側と守備側に分かれる。攻撃手は1人で敵陣に入り、相手にタッチして自陣に帰れば得点となる。攻撃手は攻撃の間ずっと「カバディ」とつぶやき続けなければならない。
タッチした人数分が得点となるが、守備側は相手を戻らせずに、押し倒したりコート外に出したりすれば1点を獲得する。それを時間内に繰り返して、得点を競うのがカバディの基本的なルールだ。