コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、10月度の居酒屋チェーン編だ。
鳥貴族、ワタミ、天狗、コロワイド
「Go To Eat」でも前年実績超えられず苦境
居酒屋チェーンの主要4社が発表した10月度の月次業績データ(既存店売上高など)は、以下の結果となった。
10月度の鳥貴族の既存店売上高は、前年同月比93.1%(6.9%減)、コロワイドグループ(コロワイド)は同91.0%(9.0%減)だった。
2社とも不調ではあるが、さらに厳しい状況に置かれているのがワタミと天狗グループである。
10月度のワタミの国内外食事業(既存店)は、同65.0%(35.0%減)、天狗グループ(テンアライド)に至っては、既存店売上高が同63.6%(36.4%減)まで落ち込んだ。