インスタフォロワー、わずか1年で14万人を突破した堀ママ。出雲大社で参道で約100年続く老舗漢方薬局の4代目でありながら、インスタ「堀ママ」のオネエメッセージが大人気です。
著者は、体の不調の解消だけではなく、本人の抱える常識や執着といった束縛からの「心の解放」を終着点としている漢方薬剤師。西洋医学、漢方医学、心理学の3つの視点からの総合的なアプローチを行い、不妊、婦人科疾患、うつ、ダイエット、自律神経失調症など心と体の悩みの相談件数は5万件を超えています。
そんな堀ママがはじめて書いた本が、「自分を傷つけながら生きるなんて、
あんたどれだけドMなの?」

はやくも、インスタ界隈では、大きな話題になっています。
「ダメな男ばっかり寄ってくるですって?」「ランニング女子は、たるむから気をつけなさい」「白湯もたくさん飲むと冷えるわ」など気になるメッセージがいっぱい。
この連載では、本書に紹介されている堀ママのメッセージの中から特別に抜粋し、ご紹介していきます。

ランニング女子Photo: Adobe Stock

 走ることってすごく健康にいいイメージがあるじゃない。

 でも、気をつけないと老化が加速しちゃうって知ってるかしら。

* * *

 有酸素運動って言うと走ることがまず浮かぶわよね。

 もちろん、ランニングは健康のためにおすすめなんだけど、気をつけてほしいことがいくつかあるの。間違うと大変なことになっちゃうのよ。

 たくさん走ると足と地面がぶつかる衝撃で、赤血球が壊れるわ。自分で自分の赤血球を踏み潰しちゃう感じなの。それで貧血が起こっちゃうってわけ。スポーツ貧血っていうんだけど、ランニングに限らず、激しいスポーツをしてると起こりやすいのよ。

 女子は生理でただでさえ貧血になりやすいから、長距離をしょっちゅう走るひとは気をつけてちょうだい。

 貧血って、ただ単にフラフラして疲れやすいイメージがあるかもしれないけど、それだけじゃないわ。美にも深く関わってるのよ。例えば美しさに欠かせないコラーゲンって、鉄がないと合成されないの。

 あんた、貧血ほっとくとたるむわよ。*1

 コラーゲンを一生懸命飲んでても、ムダよ。

 コラーゲンって腸から吸収される時に、一度アミノ酸に分解されるのね。それで体内で再合成されるんだけど、その時に鉄がないとコラーゲンが十分に作れないってわけ。

 一生懸命高いお金を払って飲んでるコラーゲンが、ことごとくムダになってたら悲劇よ、悲劇。しかも、悲劇のヒロインでたるんでますとか、シャレになんないじゃない。

 だから、絶対に貧血は放置しちゃダメよ。

 そしてランニングを激しくすると、もうひとつ問題になるのが靭帯(じんたい)が伸びちゃうこと。

 走ってると胸がゆれるでしょ?あのゆれが激しいと、バストを支えてるクーパー靭帯が伸びたり傷つくのよ。一度切れたクーパー靭帯は戻らないわ。胸が垂れたまま回復しないのよ……。さらに、ランナーズフェイスって言葉があるんだけど、走る振動は顔の筋肉のたるみにもつながるの。

 老化の印象ってフェイスラインのたるみが致命的な印象を与えるわ。ほほがたるんたるんとしてたら、せっかくの努力も水の泡よ。

 怖いですねぇ、恐ろしいですね。

 それでは若さに、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。*2

 なんてことにならないように、気をつけましょ。

 ランニングがいけないわけじゃないのよ。

 ただ、やりすぎは禁物。

 走るのは1日20~30分程度までにして、日焼け止めの塗り直しを心がけること。そして、今まで以上にしっかりと鉄分補給をすることを忘れないでちょうだいね。

*1
 六星占術(ろくせいせんじゅつ)で有名な細木数子(ほそきかずこ)の名言、「あんた、地獄に落ちるわよ!!」いやーん、落ちたくないわ。うふふ。

*2
 淀川長治(ながはる)。「日曜洋画劇場」の解説を約32年にわたって続けた名映画評論家。独特の口調と節回しで大人気だったわ。その解説が膨大な知識に裏付けされて、また一流なのよ。まだDVDはもちろん、ビデオもない時代だったから映画を観るのはもっぱらテレビだったのよね。「日曜洋画劇場」では淀川長治の「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」、「水曜ロードショー」(のちに「金曜ロードショー」)では水野晴郎(はるお)の「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」。

 あの解説つきで観る映画に本当にワクワクしたものよ。