ドナルド・トランプ米大統領は25日、側近だったマイケル・フリン元大統領補佐官(国家安全保障担当)に恩赦を与えたことを明らかにした。フリン氏は連邦捜査局(FBI)への偽証を認めていたが、レームダック(死に体)状態のトランプ氏が元側近を守るために大統領権限を行使した格好となった。トランプ氏はツイッターで、「マイケル・T・フリン中将に完全な恩赦が与えられたと発表できることは大変光栄だ」と述べ、「@GenLynnとその素晴らしい家族におめでとうと言いたい。本当に素晴らしい感謝祭を過ごすだろう」と続けた。フリン氏は2017年、トランプ氏が大統領に就任する数週間前にロシア当局と接触していた件を巡りFBIに偽証したことを認めたが、その後、FBIにはめられたとして有罪答弁の撤回を試みた。司法省は今年に入り、フリン氏の起訴取り下げに動いたものの、連邦裁が取り下げ判断に至った経緯を調べていた。