資格の中にも、使える資格とまったく使えない資格、ほとんど稼げない資格がありますので、そのあたりをよく見分ける必要があります。私の感覚では、『人生、楽に稼ぎたいなら不動産屋が一番!』に書いたとおり、不動産屋が一番楽に、しかも手っ取り早く稼げる商売ではないかと思います。
アパートやマンションなどの高額物件を年に1件仲介するだけでも、扱う価格が大きければサラリーマンの年収を超える収入になることだってあります。実際に私も開業して以来、ほんの片手間にやっているだけですが、年間1000万円以上の仲介手数料を得ています。
また、ときどきネットのポータルサイトに出ている安い物件を買ってリフォームし、転売も行っていますので、やり方次第でキャピタルゲインも得ることができます。
法務局に行くと、レクサスやベンツ、クラウンなどの高級車ばかり止まっているのが目につきますが、ほぼ不動産屋さんの車だと思って間違いありません。夜の繁華街を飲み歩いていると、必ずといっていいほど不動産業者さんと遭遇しますので、みなさん儲かっているのは間違いないと思います。
資格の中で最も食えないのはファイナンシャルプランナー(FP)です。
日本人は目に見えないものにお金を払う習慣がないため、単に相談しただけでお金がかかるようなコンサルティングに対して価値を見いだしていません。人生において、いつ、いくらお金がかかるかはすごく重要なことで、あらかじめ対策を立てたり準備をしておく必要がありますが、FPに相談することはめったにないでしょう。
ファイナンシャルプランの作成や、家計や住宅ローン、保険の見直しだけで食べていけるFPはほんの一握りだと思います。
FPは稼げない資格にもかかわらず、毎年必ず講習会を受けなければなりませんし、資格を維持するためには協会費を納めないといけません。資格を所有しているだけで維持費だけはしっかりとかかります。
ただし、保険代理店資格や税理士資格、宅地建物取引士などと併せ持つことで利用価値が上がることはあると思いますが……。