民主化を支持する香港紙「蘋果日報(アップル・デイリー)」の発行人ジミー・ライ(黎智英)氏が外国との共謀罪で起訴された。中国が反対派を鎮圧するため新たに施行した国家安全維持法(国安法)に基づき起訴された中で、黎氏は最も著名な人物だ。香港警察は11日、国安法の下で新設された国家安全部門が調査を行い、その後黎氏(73)が起訴されたと発表した。国家安全保障を危険にさらす目的での外国や外国勢力との共謀罪は、最高刑が終身刑となる。警察はこれ以上の詳細を明らかにしなかった。蘋果日報は、起訴理由は「黎氏が外国政府からのインタビューに応じ、制裁を求めたことだと伝えられている」と報じた。黎氏は8月に自宅で逮捕され、国安法違反の疑いがあると告げられた。その後保釈されたものの、裁判所が別の詐欺罪で保釈を拒否し、今月に入り拘留されていた。
香港紙の発行人ジミー・ライ氏、外国との共謀罪で起訴
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