累計38万部超のベストセラー『餃子屋と高級フレンチ』シリーズでおなじみの著者・林 總氏の最新刊『たった10日で決算書がプロ並みに読めるようになる！ 会計の教室』が9月29日にダイヤモンド社から発売になりました。本連載では、同書の中から抜粋して決算書を読み解くために必要な基本の知識をお伝えしていきます。登場人物は、林教授と生徒の川村カノンの2人。知識ゼロから始めて、いかにして決算書を読み解くスキルを身につけていくのか？ 川村カノンになったつもりで、本連載にお付き合いください。
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資金の運用とは
林教授 この水路の図は、私が貸借対照表を書き換えたものだ。川の流れをイメージしてね。
カノン ずいぶん変な形ですね。
林教授 よく見れば上と下の図が同じものだとわかるはずだ。見比べてごらん。バランスシートの右側で調達したお金は、左側の「お金のダム」に集められる。これが、流動資産の「現金預金」だ。
カノン そうなんですね。
林教授 そして、お金は2つのルートで運用される。1つが「ビジネスプロセス」。そしてもう1つが「現金製造機」。どちらも資金を増やす目的で運用される。
カノン 右側で調達したお金は、こんな具合に流れているんだ！
