例えば、「これから、あなたが取り組むことは何で、それをどのように始めていきますか?」という質問には2つの質問が含まれています。

 この場合なら、以下のように1つずつ順番に投げ掛けていけば答えやすくなります。

 まずは、「これからあなたが取り組むことは何ですか?」と質問して、その後で「それをどのように始めていきますか?」と2つ目の質問を投げ掛けるようにします。

 質問は1文の中に1つとするのが原則です。

 また、「範囲を絞って質問する」ことも大切です。

「何か困っていることはありませんか?」といきなり質問されても、何について話せば良いのか分からず答えにくいでしょう。

 この場合なら、「○○の業務の中で困っていることはありませんか?」さらに「お客様から△△について質問されて困ったことはありませんか?」と質問する範囲を絞れば答えやすくなります。

部下が質問しやすい
環境をつくる

 部下が、業務を進めていく中で、分からないことがあったり、つまずいたりした場合は早めに質問することを促しましょう。

 ただ、上司が「いつでも質問してもいいよ」と告げても、部下としては「こんなことくらいで上司の手を止めるのは気が引ける」と思い、意外と訊いてこない場合が多いのです。

 そういうときは、1日のうちに時間帯を決めて、「本日の質問“歓迎”タイムは午後3時~午後4時」などと職場のメンバーに対してメールやチャットで伝えて、気兼ねなく訊ける環境をつくることがお勧めです。