25年 給料ランキング#7Photo by Yasuo Katatae

3メガバンクがそろって過去最高益を更新するなど、銀行業界は好調が続いている。では、その恩恵は現場の給与にどれほど波及しているのか。特集『25年 給料ランキング』の#7では、主要11行の平均年間給与ランキングをお届けする。さらに、前年度比で最も給与を伸ばしたのは、人事制度を改革した地方銀行だった。(ダイヤモンド編集部 永吉泰貴)

金利上昇で空前の好業績
トップ11行の平均年間給与を集計

 銀行業界に追い風が吹いている。長らく続いた超低金利を脱し、銀行本来の稼ぐ力がようやく息を吹き返した。2025年3月期の決算では、全国103行のうち87行が増益を達成し、業界全体が活況を呈している。

 中でも、3メガバンクの好調ぶりが際立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループは純利益で前年度比25.0%増の1兆8629億円と、他を圧倒する水準に達した。三井住友フィナンシャルグループは1兆1780億円(同22.3%増)、みずほフィナンシャルグループも8854億円(同30.4%増)を記録し、いずれも過去最高益を更新している。

 銀行が好業績に沸いた主な要因は、金利の上昇による利ざやの改善だ。資金利益が堅調に伸びた上、政策保有株の売却も利益増を後押しした。26年3月期もこの好調は続くと予想されている。

 では、その恩恵は現場で働く行員の懐にも届いているのか。ダイヤモンド編集部は、銀行単体の有価証券報告書を開示している主要銀行を対象に25年3月期の最新の平均年間給与を集計し、ランキングを作成した。

 その結果、5位にみずほ銀行、3位に三菱UFJ銀行、2位に三井住友銀行がランクイン。3メガバンクが上位を占める中、トップに立ったのはどの銀行だったのか。

 また、6位以下に目を向けると、前年度比で最も給与を伸ばしたのは人事制度を改定した地方銀行だった。これらの銀行を含む主要11行の「平均年間給与ランキング」を、次ページでお届けする。