第1位「後悔すると分かっていても、飛び込まないといけない瞬間」
タレントの中居正広さんが、今年3月いっぱいでジャニーズ事務所を独立しました。退所会見では終始、ユーモアを交えながら、なごやかなムードをつくり、しかも率直に答えながら、事務所も立て……と、さすがは気遣いの人です! 退所会見ですら、人を笑顔にさせるエンターテイメントにしてしまう、彼のずば抜けた人間力も感じました。
そんな中居さんの人生哲学が凝縮されていたのが、このコトバ。
「後悔とわかっていても、飛び込まないといけない瞬間が人生にはあってもいいんじゃないか」
後悔したくないから一歩引くのでなく、後悔も人生の一部として受け入れる。そんな前向きな気持ちが感じられる伝え方です。事務所とはいろいろとあったのかもしれません。でも、お世話になった事務所に対して申し訳なく思う気持ちと、優しさがにじみ出ていました。さらに、安定的な事務所を離れるのは、一タレントとしては“正しい”道ではないかもしれない。それでも、自分の心を信じ、1人だけの小さな舟で、新たなフィールドへとこぎだしてゆく。そんな心おどる興奮にも似た感情も、感じられます。中居さんの今後ますますのご活躍に期待しています!
以上、佐々木圭一が集めたコトバたちから、Twitter一般投票で選ばれた2020年伝え方グランプリでした。
ここでご紹介したコトバたちは、届いた人をちょっぴり前向きにさせるような輝かしい伝え方ぞろいです。
今年は思うように人と交流することができなかった人も少なくなかったはず。そんな未曾有の時代だからこそ、人の心をふるわせ、大切な人の心を温めるコトバがいっそう胸にしみるのでしょう。
2021年もまた、素敵なコトバたちにたくさん出会えることを楽しみにしています。