まだまだ猛威を振るうコロナウイルスの感染拡大防止対策として、オンラインによるコミュニケーション力は必須のスキルとなりました。リアルであればなんとかなっていたコミュニケーションも、オンラインになった途端にコミュニケーションを取れば取るほど、関係性が悪化してしまう人の特徴が明らかになりました。オンラインでのコミュニケーションは意外とその人の素の部分が見え隠れします。どうしたら、相手の心が“オフライン”にならず良好な関係をキープし、そしてよりよくしていけるのか、そのヒントをお伝えします。(カスタマーズ・ファースト株式会社代表取締役・代表講師、産業カウンセラー 片桐あい)
オンラインで
表情や言葉が気になる理由
リアルであれば、相手とコミュニケーションをとる時、周囲の環境にも目がいくため意識が分散されます。しかし、オンライン会議システムの特徴上、まずは表情が良くも悪くも目に入ります。また、声の調子も相手の意識が集中するところです。声にもいろいろな感情が表れますし、言葉遣いや言葉尻でもさまざまな印象を相手に与えます。
オンライン会議システムを使ったことがある方には経験があると思いますが、画面に集中する没入感があり、視覚も聴覚もシステムに集中してしまいます。これは「1対1」でも、「1対多」でも同様です。