「こんなに上がったのだから、もう限界、そろそろ下がるだろう」という見方もあるだろう。

 その一方で、もちろん「いやいや、この勢いで一気に大台、3万円までいくだろう」という見方もあるだろう。

1987年ブラックマンデー大暴落と
2020年コロナ大暴落という歴史的大暴落

 まずは、過去の相場と比較してみた。3万8915円まで上がり続けた1987〜89年の相場だ。あれこれ考えるまえに、まずは2020年と重ねてみよう。

◎日経平均の比較 期間(1987.10.14〜1989.8.22)(2019.12.27〜2020.12.30)

日経平均の比較  期間TrioAM作成
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 2020年12月30日の終値は1988年9月3日とほぼ一致するので、その日付を合わせてチャートを重ねた。そうすると、共通点がたくさん浮かび上がったところが興味深い。1987年の相場はブラックマンデー大暴落、2020年の相場はコロナ大暴落という、どちらも歴史的な暴落があった。

 また、暴落のあとは多少のギザギザはあるものの、調子よく一気に上げたという点でも似ている。

 よくみると、ギザギザの中で大きなディップの出方は恐ろしく似ている(楕円で示した)。これを見て、この先も同じように歩むのではないかと強く感じたのだった。

そもそも今の株価は
なぜここまで上がってきたのか

 ところで、そもそも今の株価は、なぜここまで上がってきたのだろうか。

 どう考えても、新型コロナウィルスの影響で企業業績は悪いはずだ。給料のベースアップどころか、雇用だって危ないほどに悪い。なのに、株式市場は元気いっぱいである。まったく不可解にも見えるのだが、これはこれで合理的に説明できる話なのだ。

 昔から、「不景気の株高」はよく起こることだった。不景気のとき、株価が低迷しているとして、そこをスタートとすると、このような波を描く。波の高さは株価水準だ。相場は、こんな順番で波が起こることが多い。

相場の波著者作成