「なぜ、日本ではユニコーン企業がなかなか出ないのか?」――。
この疑問への1つの回答となるのが田所雅之氏の『起業大全』(ダイヤモンド社)だ。ユニコーンとは、単に時価総額が高い未上場スタートアップではなく、「産業を生み出し、明日の世界を想像する担い手」となる企業のことだ。スタートアップが成功してユニコーンになるためには、経営陣が全ての鍵を握っている。事業をさらに大きくするためには、「起業家」から「事業家」へと、自らを進化させる必要がある、というのが田所氏が本の中に込めたメッセージだ。本連載では、「起業家」から「事業家」へとレベルアップするために必要な視座や能力、スキルなどについて解説していく。

人材採用エージェントを<br />賢く活用するための<br />4つのポイントPhoto: Adobe Stock

エージェント活用のメリット

 ここからは、エージェントを活用して採用ファネルを設計していく話になる。

 前提条件として、ダイレクトリクルーティング/自社発信チャネル/リファラル採用は、より安価に、採用をすることができる。

 その一方でスピード感が欲しい場合や自分(自社)では、なかなかアプローチできないハイスペック人材などは、エージェントを使うのが有効になる。

 人材紹介サービス/エージェントとは、人材を採用したい企業と転職希望者の間に立ちマッチングを行うサービスである。人材エージェントに依頼するメリットには、以下の4つがある。