次は、エージェント活用のデメリットだ。
デメリット1 報酬金額が高額になる可能性がある
報酬金額が入社年収の30~35%になる(特殊専門職やエクゼクティブなどは40%以上と高めに設定されている場合もある)。高額になる理由としては、求職者とキャリア面談を行い、履歴書・職務経歴書のチェック、最適な求人紹介、面接の調整、内定条件のすり合わせなどを、母集団形成から入社に至るまで、サポートを一人ずつに行うから(ただし、入社者が退職してしまった場合は、返金規定がある場合がある)。
デメリット2 社内にノウハウが蓄積されない
社内に採用ノウハウが蓄積されないケースがある。広告代理店に丸投げしていたら、社内にマーケティングノウハウが蓄積しないのと同様、採用工数が削減できるメリットがある一方で、任せている部分の分析や検証を十分に行えないので、ノウハウが蓄積されない場合がある。人事担当者は、きちんとプロセスを振り返り、自社のノウハウとして蓄積するようにする。
エージェントを選ぶポイントは、(1)自分たちの業界や募集職種に対して理解があるかどうか、(2)転職市場全体の理解が深いか、(3)希望する採用条件をベースに最適な候補者を推薦してくれるか、(4)自社の「経営」「戦略」を理解し、全体のバランを見ながら「人」に関するアドバイスをくれるかの4つだ。