作業スピードの差が最大で24倍も生まれるワーク

 脱マウスまで到達したら、マウスを使っていたときと比べて、どれくらい操作時間に差が出ると思いますか?

 いろいろ実験してみた結果、もっとも効果が体感できる方法を紹介しますので、脱マウスの学習を始める前に行ってみてください。そして、脱マウスを実現できた時には、それによってどれだけ時短が図れたかを実感できることでしょう。

 その方法とは、エクセルで次の図のようなかけ算の九九表を作ることです。(詳しくやり方は、動画からチェックしてみてください。)

エクセルで発覚! 仕事が「できる人」と「できない人」を一発で見分ける方法【動画で解説】

 白紙のワークシートを開いた状態から、九九表を完成するまでの時間を計ってください。

 セミナーなどで、これを百回程度行ってみましたが、結果は不思議なほど同じです。もっとも速い人が30秒、一番遅い人が720秒(12分)です。

 一番速い人は、遅い人の24倍の速度で九九表が作れるわけです。九九表を作る様子を見ると、速い人は全ての操作をキーボードでこなしている一方で、遅い人は基本的にマウスを使いながら作業しています。

 さて、あなたはどれくらいの時間でできたでしょうか。九九表を作る時間を計ることで、いま、自分がどれくらいのレベルにいて、これからキー操作を学ぶことで、どれくらい操作時間を短縮できるかがわかります。

 仕事でエクセルを使う人は、本書にあるいろいろな技を使いこなして、30秒で九九表が作れるレベルの脱マウスを目指しましょう。