キーボードとマウスの使い分けとは?

 ここまで、マウスダイエットを経て脱マウスになることで生産性を上げるというお話をしてきましたが、実はアプリによっては、マウスを使ったほうが楽で速く操作できるものもあります。

 それは、グーグルクロームやマイクロソフトエッジ、インターネットエクスプローラーのようなブラウザーや、パワーポイントのようなプレゼンテーション用のアプリです。

 たとえば、ブラウザーで表示するウェブページには、リンクが設定された文字やボタン、画像などが随所にあります。

 これをキーで選択しようとすると、キーを押す回数が増えて時間がかかってしまいます。目的の文字などをマウスでクリックしたほうがよっぽど時短になるわけです。

 また、パワーポイントのスライドを作成するときも、いろいろな場所に画像やグラフ、表などを配置する操作をキーで行うのはやっかいです。

 このようなアプリでは、左手でキー操作を行って過度なマウス依存を下げつつ右手でマウスも使うという、マウスダイエットをゴールとします。

 これに対して、脱マウスが適しているのは、ウィンドウズ全般の操作、エクスプローラーでのファイル操作、アウトルックのようなメール系のアプリ、エクセルやワードなどが挙げられます。

 もちろん、アプリ内の操作によって、マウスのほうが簡単、キーボードのほうが速いというのはあるので、目的に応じた使い分けが必要です。また、キー操作にするかマウスを使うかの判断には作業場所もかかわってきます。

 電車や飛行機のなかのようなスペースが限られている場合には、キーでの操作を優先したほうが効率的です。