欧州でも新型コロナウイルスの感染が再拡大し、猛威を振るう。中でも英国は3度目のロックダウン(都市封鎖)に追い込まれた。
コロナ禍で、当初は集団免疫状態を目指すように行動規制はほとんど行わず、ジョンソンン首相自身が感染するなど、甘い見通しのもとで後手の対応を続けてきた末の結果だ。
近く始める大規模なワクチン接種計画に望みを託すが、変異種の感染急拡大もあって収束は見通せない状況だ。
2度目の緊急事態宣言を余儀なくされた日本も、政府が迷走の末に状況を悪化させている構図は似ている。英国の轍を踏み続けることはないのか。
「制御不能の状態だ」
ロンドン市長、悲痛な叫び
「ウイルスの感染は制御不能の状態だ――」。首都ロンドンを含むイングランド全域が3度目のロックダウンに入った1月5日から3日後の8日、カーン・ロンドン市長の発した言葉は強烈だった。