ストックホルム
クリスマスマーケットも開催されず、閑散とするストックホルム。国王が対策の失敗に言及した、スウェーデンの向かう先とは Photo:Jonas Gratzer/gettyimages

サービス業も改善傾向が続く
スウェーデンのコロナ対策

 スウェーデンの新型コロナウイルスの感染対策は、行動制限を緩やかなレベルにとどめることに特徴がある。そのため2020年前半のスウェーデンの経済活動は、製造業が世界景気の腰折れに伴い極端な悪化を経験した一方で、内需への依存度が高い非製造業(サービス業)は、感染の第一波を受けながらも底堅い活動水準を保つことができた。

 2020年後半に入ると、各国で行動制限が緩和されたことなどから世界景気が急回復し、輸出依存度が高いスウェーデンの製造業もまた、息を吹き返した。生産指数は10月時点で前年比2%減程度までマイナス幅を縮小させ、コロナ前の水準をほぼ回復している。ドイツ向けや中国向けなどの輸出が回復のけん引役になったようだ。

 その後も、製造業の業況は順調に回復している。スウェドバンクによる12月の製造業の購買担当者景気指数(PMI)は64.9と、2017年2月(65.2)以来となる高水準を記録した(図表1参照)。引き続き受注指数が輸出向けを中心に好調を維持しており、それにリードされるかたちで生産指数も回復が継続している。

 他方で、12月のサービス業のPMIは56.6と前月(58.6)から低下した。スウェーデンでも11月以降、他の欧州諸国と同様に行動制限が強化されているが、他の欧州諸国に比べればまだ緩やかだ。そのため、ドイツなど他の欧州諸国のサービス業PMIが冬場にかけて中立水準を下回る中で、スウェーデンは50以上をキープしている。