「業務プロセス」の進化の継続を実現する

 さらには、個人や部署内の業務だけではなく、開発、設計から販売までの「業務プロセス」を、事業全体の一気通貫でとらえた全体最適の視点での「カイゼン」にまでつなげることにより、事業の価値創造のご本尊ともいえる「業務プロセス」の進化の継続を実現しました。

 これを率先して行うリーダー役を担ったのが、彼ら中興の祖です。

 創業者の場合は、どうしても自分の想いを形にすることに注力してしまうため、自分中心のマネジメントで終始してしまう場合がほとんどです。

 この「法治」マネジメントに成功した企業を見ると、それをけん引したのは現場をよく知り、ナンバー2のポジションにいて組織のパフォーマンスをいかに高め続けるかのイメージを描くことができた人たちです。

 これら、「人治」と「法治」のマネジメントはどちらか一つを選ぶものではなく、組織を強化する二つの切り口であると捉えていただければいいと思います。

《Point》
 自社の発展のステージに合わせ、「人治」と「法治」の両方の視点から、マネジメントのレベルを上げることが重要