「一言で説明しますと、WOSHは水処理場の設備を非常にコンパクトにした装置です。宇宙ステーションのように、その場で水をリサイクルする技術を利用しており、膜ろ過(連続した組織の間にある孔を利用して分離操作を行うもの)、塩素の添加、紫外線照射の3段階によって水再生処理を行います。独自に開発したAIやセンサーによる水質管理技術を用いることで、水の循環率は98%以上、水に含まれる不純物を99.9999%除去できます。この除去率はWHO(世界保健機関)の飲料水ガイドラインに準じており、衛生的な水を供給することが可能です」(市橋さん、以下同)

 冒頭のイベントは、一般社団法人銀座通連合会とWOTAが連携して開催したものだ。歩行者天国だけでなく商業施設など20カ所にポータブル手洗い機を設置した結果、2日間で約5000人が手洗いを体験し、大きな反響があった。

30秒の手洗いで、手や指に付着した病原体を99.9%除去することができる

「銀座の各店は新型コロナウイルス感染症の感染対策を十分に行っていますが、どうしても客足が遠のいていました。そのため、安心して出かけられる街であることをアピールしようと、WOSHを設置したのです。手洗いを体験された方からは、『感染予防として素晴らしい』『手軽に洗える場所があって安心した』といった声があり、非常に喜んでもらえました。あまり知られていませんが、アルコール消毒では除去できない病原体があります。しかし手洗いは、基本的にすべての病原体に効果 があるのです」

 この装置にはスマートフォンの紫外線除菌機能も搭載されており、手を洗っている間の20秒間で画面に付着した菌やウイルスを99.9%以上除菌することができる。こちらの機能も非常に好評だった。