新型MIRAIは、
実は“次世代クラウン”なのかもしれない

 フットワークはゆっくり走るとスムーズで滑らか。フラットな走行姿勢と、路面凹凸を感じさせない優しい乗り心地が味わえる。「理想のプレミアムセダン」の乗り味といえる。ペースを上げていくとドライバーズカーの性格が明確になる。直結感が高く信頼できるステアリング系、前後のフットワークバランス。S字などの切り替えしの時のクルマの収まりのよさ、そして連続性のある動きがドライバーを虜にする。走りのパフォーマンスは“下手なスポーツセダン顔負け”。現時点でGA-Lプラットフォーム採用モデルの最高傑作だ。

 19インチタイヤはしっとりした足の動きとアタリの優しさが魅力。ただし、細かい振動や追い込むとタイヤが負けている印象がある。一方20インチ仕様はすっきりした足の動きを示し、振動吸収性も優秀。走りがいいだけでなく快適性も十分以上。総合的なバランスは20インチのほうがいいと感じた。

 新型MIRAIは“ほしいクルマを選んだらパワートレーンがFCVだった”というサルーンだ。

 少々不便を強いられたとしても、乗りたいと感じる強い魅力がある。先日、クラウンがセダンをやめる……という報道が流れたが、新型MIRAIは、実は“次世代クラウン”なのかもしれない。

(CAR and DRIVER編集部 報告/山本シンヤ 写真/トヨタ)

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