現代人の脳には“毒”が溜まっている!
無意識に溜まった脳の“毒”を出して
脳がみるみる若返る食事法を紹介する

脳の若返りと認知症治療の専門医・白澤卓二医師が提案する衝撃の最新刊『脳の毒を出す食事』では、現代人の脳に溜まった毒を出し、脳の機能を上げる食事法を紹介している。
現在、認知症患者数は増加の一途。その発症を避けるには、40代からの脳のケアが大切だと著者はいう。本書では世界最新の医学で明らかになった認知症予防・改善策と、その研究からわかった脳のパフォーマンスを上げるために必要な食事を提案する。

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なぜ糖質を控えることが
脳に毒を溜めないことになるのか

ここでは「脳に毒を入れない食事」について考えていただきたいと思います。

皆さんの中には、血糖値を下げる食事として、またダイエットのための食事として「糖質制限食」や、それをさらに進めた「ケトン体ダイエット」を試したことがある人もいるでしょう。じつは糖質を控える食事は、脳に毒を溜めないためにも有効な食事法。私も長く実践している方法です。

なぜ糖質を控えることが脳に毒を溜めないことになるのか解説してみましょう。

体内に取り込む糖質の量を減らすと、たんぱく質と糖質が結合して加熱されることで毒性が高まる老化たんぱく(AGE)を作りにくくなることと、アルツハイマー病の危険因子にもなる血糖異常を防げることが挙げられます。

糖尿病や、その一歩手前の段階で、血糖値を安定させるホルモンであるインスリンの効きが悪くなる血糖異常のことを「インスリン抵抗性」といいます。

インスリン抵抗性が起こる要因としては、遺伝や肥満、運動不足、脂っこい食事、ストレスなどが挙げられます。インスリンはそもそも血液中の糖を処理するために分泌されるホルモンですから、糖を取り込まなければインスリン抵抗性を起こす可能性は限りなく下げられるわけです。

1日に処理できる糖質は15グラム!

ところで、私たちが1日に処理できる糖の量はどれくらいだと思いますか?

答えはなんと、たったの15グラム! 砂糖大さじ2杯が18グラムですから、私たちが1日に処理できる量はいかに少ないかがわかります。

私たちがとっている糖は砂糖だけではありません。主食としているごはんにもパンにも麺類にも糖質がたっぷりと含まれています。ちなみにコンビニおにぎり1個の重さはおよそ100グラムで、糖質量は38グラム! おにぎり1個ですでに1日の許容範囲の2倍を超えてしまいます。

主食だけでも体が悲鳴を上げているのに、さらにケーキやまんじゅうやチョコレートを食べてしまったら……、個人差はあるものの、インスリン抵抗性を起こすのは時間の問題です。

本原稿は、白澤卓二著『脳の毒を出す食事』からの抜粋です。この本では、認知症など脳の機能不全の原因となる、現代人の脳に溜まった”毒”を出して究極の健康体になる食事法の提案と、実生活で使える7日間実践レシピを掲載しています。脳と体を健康にし、本当の意味での健康長寿を目指してみませんか?(次回へ続く)

監修 お茶の水健康長寿クリニック院長 白澤卓二先生
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。

白澤卓二(しらさわ・たくじ)
医師、医学博士
1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。2017年よりお茶の水健康長寿クリニック院長、2020年より千葉大学予防医学講座客員教授就任。日本ファンクショナルダイエット協会理事長、日本アンチエイジングフード協会理事長、アンチエイジングサイエンスCEOも務める。
専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。