5日、北京市人民大会堂で、日本の国会に相当する全国人民代表大会が開幕した。全国から集まった人民代表は2900人
5日、北京市人民大会堂で、日本の国会に相当する全国人民代表大会が開幕した。全国から集まった人民代表は2900人 Photo:Kevin Frayer/gettyimages

日本の国会に相当する中国の全国人民代表大会が開催された。公表された主要経済目標からはコロナ禍前への回帰が強調されているが、注意深く観察すると、不安要因が見え隠れする。(ダイヤモンド編集部 高口康太)

 中国の第13期全国人民代表大会(全人代、日本の国会に相当)が5日、北京市人民大会堂で開幕した。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け5月に延期されたが、今年は例年通り3月上旬の開催となり、コロナ対策の成功をアピールする舞台となった。

 初日に李克強首相が読み上げた政府活動報告でも、「感染症対策で重大な戦略的成果を挙げた」「予想を上回る経済回復を成し遂げ、2020年のGDP(国内総生産)成長率は2.3%に達した」と強調されている。

 毎年の政府活動報告で最も注目を集めるのが主要経済指標の目標値だ。GDP成長率は6%超と表明された。国際通貨基金(IMF)が1月に発表した「世界経済見通し」では8.1%との予想だっただけに、予想を下回る控えめな数字となった。