日本を開きたい

星:今後の展開は?

船橋:政府からも閣議決定で継続すべきプロジェクトだという評価を得まして、セカンドフェイズに向けて進化させます。高校生の枠を増やす、日本にいる外国人も応募できるようにするなど新たなスキーム案での検討が進んでいます。

星:このプロジェクトは、外国に目を向けさせるだけでなく、日本の教育にも大きな刺激を与えそうな気がします。多くの学生が世界と日本の教育の違いを目の当たりにすることで、日本の教育を変えるモメンタムになるのではないでしょうか。

船橋:私の目標はまさにそこです。日本を開きたい。日本の若者を解放してあげたい。日本ほど安心安全な国はなく、選択肢が無限にあると言われますが、実はそうではありません。受験、就職、結婚のような大きなライフイベントになると、暗黙の「こうせねばならない」ことがたくさんあります。選択肢が「あるのに、ない」という奇妙な状態です。世界に行って多様な生き方、職業観、価値観に触れる若者が増えることで、いつか「もうちょっと自由でいいんじゃないかな」とみんなが気づき始めるティッピング・ポイントがやってくるんじゃないかと期待しています。

星:その通りだと思います!是非期待したいですね。「トビタテ!留学JAPAN」で留学した人達がインフルエンサーになって、他の若者たちを巻き込み、ひいては社会を巻き込むようなティッピング・ポイントが来て欲しいですね。

(つづく)