場所を考える「3つのキーワード」

ここまでの話を踏まえて、押さえておきたいのは次の3つのキーワードです。

・「ファースト・プレイス」(自宅)
・「セカンド・プレイス」(職場)
・「サード・プレイス」(その他、居心地のいい場所)

働く場所がどうなるか、という問題は、私たちの事業Think Labの本領域でもあります。

「サード・プレイス」という概念は、少し説明が必要なので、以下、引用します。

゛アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグは、著書『ザ・グレート・グッド・プレイス』で、「サード・プレイス」が、現代社会において重要であること、その場所に対する特別な思いなどを論じている。「サード・プレイス」はコミュニティライフのアンカーともなるべきところで、より創造的な交流が生まれる場所。(「wikipedia」より)”

たとえば、私が過ごす時間で考えると、コロナ前で出社して仕事をしていた頃は、自宅では自分のオフのことをしていますし、仕事は会社でしていました。

さらに生活を充実させる役割を、サード・プレイスが果たしています。

いま、大きく変化しているのは、ここまで語ってきたとおり、「セカンド・プレイス」のあり方です

ウィズコロナ時代では、セカンド・プレイスを縮小して、ファースト・プレイスに仕事場所を移しているのが我々の現状です。

3つの場所について理解し、「深い集中」で働くようにしましょう。

井上一鷹(いのうえ・かずたか)
株式会社ジンズ執行役員 事業戦略本部エグゼクティブディレクター 兼 株式会社Think Lab取締役
NewsPicksプロピッカー(キャリア)
大学卒業後、戦略コンサルティングファームのアーサー・D・リトルにて大手製造業を中心とした事業戦略、技術経営戦略、人事組織戦略の立案に従事後、ジンズに入社。商品企画部、JINS MEME事業部、Think Labプロジェクト兼任。算数オリンピックではアジア4位になったこともある。
著書『深い集中を取り戻せ』(ダイヤモンド社)が好評発売中。