「余人をもって代えがたい」トップが組織に居座る真の問題点とは何か
大きな権力を持ったトップが組織に居続けることの問題点とは? Photo:PIXTA

 外部の人から、「もう辞めてください」と言われているのに辞めないトップ。なぜ辞めないのか?と聞かれると、内部の人から「辞めてもらっては困る」と言われたからだという。外の人は、「いったい何を言っているんだ」「忖度(そんたく)もほどほどにせよ」「登用してもらった恩があるからとはいえ、見苦しい振る舞いである」など、散々な非難を浴びせるが、当人はものともしていないようだ。こんな状況は実際にいくらでもある。

多様な「クラスタ」とつながる
ハブ的な人

 下図は、『なぜ「よそ者」とつながることが最強なのか』(戸堂康之著、プレジデント社)で紹介されているシカゴ大学のロナルド・バート教授が調査したあるアメリカ企業の社内の従業員の人間関係を示している。番号は特定の従業員を表す。この図からは、企業の中にはいくつかの派閥があり、それぞれの派閥の中ではそのメンバーたちが非常に密接につながっていることが見て取れる。

 ただし、それぞれの派閥は完全に孤立しているわけではなく、派閥の間を橋渡しする者がいる。たとえば、「9番さん」は右上の派閥に属しているが、それ以外にも三つの派閥の人とつながっている。