年度の始めは、新しい業務に、新しいメンバーと取り組むことが最も多い時期だ。思い通りに業務が進捗せず、中には失敗するケースも出てくる。そんなときに、上司は部下にどのように声をかければよいのか。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)
失敗した部下に
どう声をかければよいのか
新年度がスタートし、新しい業務に取り組んだり、新しいメンバーと仕事をするようになったりして、これまでと勝手が違って、思い通りにタスクが進まないことに気付く人も少なくないだろう。昇格や異動や組織再編で立場や所属が変わった場合はなおさらだ。
壁に直面するメンバーが増えるこのタイミングで、上司は部下にどのように声をかけるべきなのだろうか。声のかけ方を間違えれば、部下のモチベーションを低下させ、パフォーマンスを低下させるばかりか、上司と部下の関係を悪化させてしまう。
「始めよければ終わりよし」とは、よく言われることだが、年度始めに上司と部下の関係に亀裂を生んでしまっては、修復に時間がかかり、チームの年間業務計画の達成にも影響必至だ。こまめに声をかけたり、飲みながら話したりする機会が限られる、リモートワーク下の今日では、なおさら修復に時間がかかる。
部下が失敗したときでさえも、部下のモチベーションを高め、パフォーマンスを高め、関係を強化できる基本話法がある。組織を巻き込み持続的な成長を実現できているリーダーたちが活用しているもので、ポイントを押さえれば誰でも簡単に実践できる方法だ。