シフト表の説明
真奈美は別の表を指さした。
「これがシフト表です。学校でいえば時間割のようなもので、時間帯ごとに担当者の名前が書かれています。時間帯によってアルバイトの人数が変わるから注意してください。朝の7時台と夜の23時以降は早朝・深夜勤務手当てがつきますが、高校生は深夜時間帯のシフトには入れません。今日からみなさんには、ここに書かれた指示にしたがって働いてもらいます。帰宅する際には、必ず翌日以降のシフト表を確認するようにしてください。何か質問はありますか?」
するとリカが手を上げた。
「シフト表の読み方ですけど、私は17時、18時、19時の3時間働いて、あがりは20時ということでしょうか?」
「正解よ。くどいようだけど、働く日と時刻を間違えないようにね。どうしても都合がつかないときは、前もって店長に連絡すること。学校と違って、急に休んだりすると、お店にも、ほかのアルバイトの人にも迷惑がかかるから」
「ちょっといいですか?」
冴子が質問した。
「このお店は、店長以外は全員がアルバイトなんですよね? どうしてですか?」
真奈美はその質問を、ヒカリに振った。
「ヒカリさん。あなたは大学生よね。どう思う?」