従って、「この彼は中国にいればモテモテで、女の子は選び放題じゃないのか」というようなコメントが多くみられた。

 また、中国では一人っ子同士で結婚しても親離れはしない。親の家とはできれば「スープのさめない距離」に住み、昼間は若夫婦が共働きをし、夜はどちらかの実家で夕食をとる。そして、子供が生まれたら、祖父母が面倒をみるのが一般的となっている。

 それに対して、日本の高齢者が孫の面倒をずっと見ることは少ない。それぐらい中国の親子関係のほうが「密度が高い」のだ。従って、「親のお金は自分のお金」と思っている若者が多い。

 上述の彼は、ほんの一例にすぎない。今の中国人留学生の経済状況は、二十数年前と比べたら、天と地ほど変わった。当時はみんな安いアパートに住み、アルバイトをしながら生活費のやりくりにいつも苦労していたものだ。

 しかし、今は、親が買ってくれたマンションに住み、親からの仕送りがあるためアルバイトをする必要もない。現に、北京に住む筆者の友人は、子どもがまだ中学生なのに、将来日本へ留学させるために、すでに東京の一等地のマンションを購入済みだという。

日本と中国の
女子大生の意見は?

 この問題、すなわち「今回の『彼女』と『彼』のケースをどう思う?」と、日本と中国の女子大学生グループに聞いてみた。

 すると、日本の有名私立大3年生のA子さんは、次のような感想を送ってきた。

「彼女に賛同する。個人的に結婚相手は、お金の感覚が合う人がいい。経済面はあんまり求めていないなー。自分もバリバリ働きたいし!豪華な生活を送ってるのは全て彼のおかげって考えると、言いたいがあってもあまり言えず、遠慮がちになって本来の自分でいられないと思う。だから、結婚するなら居心地の良い人がいい。逆に、経済面とかルックスは性格に比べたら全然妥協できる!」