投資の「振り返り」が未来の資産を守る
資産1億円を達成したあと、「投資の振り返り」がとても重要になります。自分がどんな銘柄で利益を出せたのか、どんな失敗があったのか、それを記録しておくだけで、次のステージでの投資判断がより明確になります。
成功体験は再現性のある「自分だけの勝ちパターン」になりますし、失敗体験は「損を回避するための教訓」になります。月に1度でもいいので、簡単な投資日記をつけておいてもいいでしょう。
情報の「質」にこだわる
投資では、SNSやニュースサイトから得られる“ノイズ”に惑わされるリスクが高まります。大事なのは、情報の「量」ではなく「質」。誰が、どのような根拠で語っているかを冷静に見極める目をもちましょう。
たとえば、企業のIR情報や決算説明資料など、1次情報にアクセスするクセをつけることで、投資判断の精度は高まります。多くの人が見逃す小さなヒントを拾えるようになることが、次の成長につながります。
「時間の使い方」を最適化する
資産が増えるにつれて、お金と同じくらい「時間」の価値が重要になってきます。相場に張り付きすぎるのではなく、自分にとって最もリターンが大きい時間の使い方を意識するようにしましょう。
必要に応じて、日々の作業を自動化・効率化するツール(株価アラートやスクリーニングツールなど)を導入するのも効果的です。
「学び」の習慣を手放さない
大きな資産を築いたあとに油断してしまう人も少なくありません。だからこそ、学び続ける姿勢が大切になります。ほかの投資家との交流など、学びの場に定期的に身を置くことで思考がアップデートされ続けます。
どれだけ資産が増えても、時代や相場の変化は容赦なくやってきます。だからこそ、「いまの自分には何が足りないのか?」と常に問い続けることが、次のステージへの扉を開くカギになります。
「誰と生きるか」を考える
資産を築いたあとの人生で大事なのが「誰と過ごすか」ということです。大きな資産は、あなたの努力の証ですが、それを分かち合う人がいなければ、ただの数字になってしまいます。
家族や友人、投資仲間といった、信頼できる人たちと共に学び、喜びを分かち合える関係性を大切にしてください。「お金を増やす人生」から「人生を豊かにするお金の使い方」へと、意識をシフトさせていきましょう。
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。