無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。雇用義務は65歳までなので、2つ目の稼ぎ口がない人は下層老人まっしぐら。株や為替の乱高下で新NISAも怖い。そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』から稼ぎ口のタネを見つけて、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』で、月10万円以上の副収入を誰でも得られるメソッドを公開しています。6000名を超える受講者を成功に導いた新しい働き方を手に入れましょう!
誰が「裕福」になり、誰が「貧乏」になるか
銀行員時代につきあった数百名の富裕層は、学歴も年収も高くはありませんでした。好対照なのが、銀行の同僚や融資先大企業のエリート社員です。高学歴で高給取りなのに、富裕層はいませんでした。いったい何が、両者の人生を分けたのでしょうか。
答えは、「資本主義のルール」です。
資本主義のルールとは、「資本家になれば裕福になり、給与所得者は貧乏になる」という決まり事です。給与所得者とは、会社員や公務員です。ルールなので、ルールブック(法令)に明記されています。ただし、商法や税法など、複数の法令に分散して書かれているので、素人にはわかりにくい。法律と会計の両方を勉強して、実務を経験しなければ気づけない仕組みになっていたのです。
これを踏まえて、給与所得者でも裕福になれる「新しい不労所得」の作り方を紹介します。
給与所得者を富裕層に押し上げる「新しい不労所得」とは?
資本家が裕福になれるのは、税金や社会保険料が減免されるからです。中小法人の税率は約2割ですし、出費は損金として所得から控除できるので納税額は意外と少ない。しかも、社長の社宅費や車両費、旅費や飲食費(交際費・会議費)なども所得から控除できるので、社長一家の生活水準はワンランク上です。おかげで家計の支出が激減するので、高給取りになって高い税金を払う必要もありません。
給与所得者が裕福になれないのは、罰金のような重税のせいです。最低税率5%の低所得者でさえ「所得税5%+住民税10%+社会保険料30%=45%」の税率です(わかりやすく控除等を除外)。社会保険料は労使折半の建前ですが、営利企業が従業員の負担を肩代わりするわけがありません。雇い主が15%負担する前提で逆算して、給料が15%減らされたのですから、従業員が30%負担しているのと同じです。
課税所得330万円超の税率はなんと、「所得税20%+住民税10%+社会保険料30%=60%」です。所得控除は法人より少ないし、増え続ける消費税・ガソリン税・酒税なども含めると、収入の3分の2を持っていかれる計算です。財務省によると、実質税率(潜在的な国民負担率)は6割弱ですので、辻褄があいます。高給取りになるほど超過累進課税で手取りは増えません。私の同僚は40歳で年収1500万円を超えましたが、皆、「お金が貯まらない」とボヤいていました。
江戸時代の百姓は四公六民でしたので、飢饉のたびに一揆を起こしました。給与所得者は六公四民なのにデモも暴動も起こさないし、選挙権さえ行使しません。多数派が重税を黙認している以上、今後も確実に増税地獄が続きます。
そんな理不尽を許せない人や裕福になりたい給与所得者はどうすればよいのか。正解は、今の仕事を続けながら小さな資本家を兼務すること。身内を法人化すればいいのです。それだけで税金が減免されて、労せずして実入りが増えるのですから、これぞ不労所得です。家賃収入や配当金が「古い不労所得」だとすれば、法人化による節税は「新しい不労所得」です。
女子高生にもできる資本家への道
「お金持ちが資本家になるのだから、お金がない自分にはムリ!」と思われたなら、思考の順序が逆です。正しくは、「資本家がお金持ちになるのだから、私は資本家になる!」です。
「副業禁止なのでムリ!」と思われたなら、勤め先がブラック企業だからです。私たちには自由権があるので、遊ぼうが副業しようが、プライベートの時間は個人の自由です。それを禁止するのは自由権の侵害にほかなりません。裁判所が副業禁止の企業に鉄槌をくだし、政府が副業を奨励する理由をよく考えましょう。
とはいえ、波風を立てたくないものです。300万円以下なら雑所得なので、副業禁止規定には違反しません。そこで、まずはお試しから始めませんか。軌道に乗ったら、副業禁止と無縁な身内を法人化します。
私も妻を法人化して、FIRE可能な資産を5年で作りました。パート主婦や専業主婦、会社員や公務員、芸能人や海外在住者、個人事業主や会社経営者、医者や大学教授など、あらゆる職種の人が私の本やセミナーから学んで実践し、成果をあげてきました。学歴も年収も年齢も才能も関係ありませんでした。
最年少は女子高生です。彼女の父親の勤め先は副業禁止でした。そこへ、「起業して社会に貢献したい」と相談してきたので、娘を社長に据えて一緒に副業を始めたのです。法人に資産を集約すれば相続は発生しないので、相続税もかかりません。娘が商品サイトの運営と総務経理を担当です。父親が営業を手伝い、母親が二人をサポートする体制です。家業の手伝いですから、副業禁止違反にはなりません。一番の成果は、娘が経済的に自立できたことです。法人化の翌年には1000万円を稼ぎ、大手量販店やホテルなど法人向けにも販路を拡大しています。
誰でも裕福になる2ステップ
法人化すると、「お客様のため」に仕事をします。「給料のため」に仕事をするサラリーマン的な発想から抜け出せるので、ビジネスマインドが身につきます。職場での煩わしい人間関係や社内政治なんて、どうでもよくなるのです。
最大の収穫は、自分の人生を取り戻せることです。自分の価値観や関心事に合った「やりたいこと」を見つけて収益化した人は長続きしますし、つまずいても必ず挽回できます。そこで、2ステップで裕福になる方法を紹介します。
まずは、ふせんを使って潜在意識を活性化し、自分でも気づかない意外な才能・価値観・関心事を言語化します。それらが書かれたふせんを並べ替えるだけで、「やりたいこと」が見つかります。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』のやり方が鉄板です。次に、その「やりたいこと」を、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい』の通りに収益化してください。サラリーマンでも富裕層になれる方法なので、ぜひ試してみてください。
参考資料:こんな簡単に儲かっていいの? 富裕層は皆知っている「史上最強の不労所得」
**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。